
Impact Hubのホームページにて紹介されているISSPは例えば、世界で最初のISSPであるDigital Divide Dataや、googleやマイクロソフトをクライアントに持つsamasourceなど5つ。インパクト・ソーシングの対象となる業務は、経理、データ入力、オンラインリサーチ、コールセンター業務など幅広いが、共通しているのはデジタル・ワークであること。
デジタル・ワークであれば、業務の委託/受託に必要なクライアントとのデータやファイルのやり取りも物理的距離にとらわれない。
またISSPにとっても、パソコンにオフィス系のアプリケーションさえインストールしておけば、デジタル・ワークであればどんな仕事でも受けることが出来る。
もちろんパソコンの他にも従業員のトレーニング等が必要だが、例えば製品の生産を受託するとなると、”パソコンとトレーニング”に加え、クライアントに合わせた生産設備や倉庫、製品に合わせた技術の習得が必要となってくる。
その意味で、やはりインパクト・ソーシングと相性が良いのはデジタル・ワークと言える。
Impact Hubのホームページによると、アフリカの若者の80%が定常的な給与収入を得ることができないでいるという。こうした社会的課題を捉え、企業の業務効率化と結びつけて、どちらも同時に解決しようという試みがインパクト・ソーシングである。インパクト・ソーシングはImpact HubやDigital Divide Data、samasourceなどいくつかのIPPSが提供する単なる一つのサービスとしてではなく、将来的にはより多くの企業や非営利団体が参入する、一つの大きな産業領域として育っていくはずだ。
1 2
Pages: 1 2